北海道開拓の歴史 網走監獄
本日は網走の一大有名スポット!
網走監獄のご紹介です!
ここはただ刑務所があるという存在だけでなく、北海道開拓の歴史と深く結びついた場所なんです!
ぜひそういった背景知識や予備知識を入れて、実際に行ってみてください!
◆入口:鏡橋
こちらが入口です。
鏡橋と言われているそうで、監獄に入る人、出る人共にここしか渡る所がありません。
名前の由来は『流れる清流を鏡として、我が身を見つめ、自ら襟をただし目的の岸にわたるべし』ということからきているとか。
4回架け替えられていて、現在のものは網走刑務所の二代目鏡橋を模したものだそうです!
こちらがガイドマップです!
非常に広い構内になっています!!
この網走監獄には8棟の重要文化財と6棟の登録有形文化財があります!
当時の食事を再現した食事が体験できる監獄食堂やショップも充実しています!
網走番外地という有名な映像作品のモチーフとされたこともあり、それに関する資料や展示物もいくつか見られました!
◆シンボルの赤門
網走のシンボルで、この網走刑務所の代名詞にもなっているのがこの『赤門』です!
この赤レンガは現在は復元できない塩を用いた製法方で作られたそうで、レンガ建築の歴史を知る上でもとても重要なのだそうです。
正門の左右には部屋が設けられ、看守用の部屋と面会に来た家族用として使われていたそうです。
◆本庁舎
赤門をくぐって初めに出会うのが本庁舎です!
刑務所管理部門の主軸となる建物で、最高責任者の典獄室をはじめ、会議室、総務課、戒護課、用度課、教育課、作業課の各課に区切られていたそうです!
ここを起点にぐるっと敷地を1周していきます!
◆職員官舎
こちらは看守用の住宅で、歴の浅い若い方々が使っていたようです。
中は相当狭く、ひと家族でこの狭い部屋を使っていたことが驚きでした。
◆裏門・水門
こちらは重要文化財の裏門です!
特に歴史があるレンガの門で、大正13年からなんと70年間に亘り網走刑務所裏門として使われました!
受刑者が塀の外の作業場(農業、養豚場)に出かける時に通るのがこの門であり、いかつい正門とは違いこの門をくぐり抜けると構外に出られるという、受刑者にとっては解放感を味わえる門だったようですよ!
網走刑務所の前方には網走川が流れています!
網走駅を紹介した際に、街の発展に寄与したと言ったように、実際にこの川を利用して、網走刑務所では、生活物資を運び入れたり、農場へ肥料を運ぶ等、貴重な水路として利用していたそうです!!
次に進んだこちらは釧路地方裁判所網走支部の法廷復元棟になります。
釧路地方裁判所網走支部及び網走簡易裁判所が新庁舎建設のため、旧庁舎を取り壊す際にいくつかの施設を譲り受けたそうです。
外装は明治33年〜昭和27年まで使われたものの復元、室内の移築物は昭和27年〜平成3年まで使われたものになっていて、内外で異なる時代のものになっています!
◆醤油・味噌蔵
(公式ホームページより)
次に現れるのが醤油・味噌蔵です!
農園刑務所として自給自足を目ざしていた網走刑務所は、明治25年に30坪の味噌醤油工場を建てて味噌や醤油等の調味料を製造していたそうです。
これは重労働を強いる時代の後の農園刑務所に生まれ変わった後の建物です。
◆過酷な外での生活 休泊所
こちらは“休泊所”という仮小屋の再現物です。
受刑者が塀の外に出て、日帰りできない作業をする場合に使われた、仮小屋でここで寝泊まりしたそうです。
札幌と網走を結ぶ中央道路の開削にあたり、明治24年4月から11月までの8ヶ月間に、延べ1,000人以上の受刑者が投入され、工事の進行に伴い、次々と休泊所を建てては移動していきました。別名「動く監獄」と呼ばれていたそうです。
この枕はよく見ると繋がっていることがわかります。これで端をハンマーで叩くと全員を起こすことが出来るとして使われていたそうで、刑務所の方向性が変わり、ある種の工事や開拓の“民営化”した際のいわゆるタコ部屋はこれを参考にしたとされています。
◆耕耘(こううん)庫
こちらも醤油・味噌蔵と同じく、農園刑務所に変化してからの施設です。アメリカ近代農業を取り入れた、当時としては国内トップレベルの技術を誇っていたそうです!
ここには当時の農機具や肥料などが収められていたそうです。
中央道路の開削を中心とした展示がメインになっていて、当時の様子を映像などでリアルに感じることもできます。
現在の刑務所のモデルなどもあり、なかなか見ることが出来ない刑務所の中を知ることも出来ます。
過酷な時代の話も具体的に紹介されていて、当時の配給品なども展示されています。
さらに農園刑務所となってからもどのようなことを行ってきたのかということにも触れられていて、農具なども実際に見ることができます!
◆二見ケ岡刑務支所
こちらは目の前で野菜が育てられていることからも分かるように農園刑務所としての先導施設として作られました!
二見ヶ岡というのは、網走湖と能取湖の2つを望むことができることから取られたそうです!
中には様々なな施設が当時の面影を残したまま保存されています。
◆見落とされがちなこんなものも
質の高いレンガ制作に必要な登り窯や、、
見張り用の“高見張り”も奥の丘を上がった所に存在しています!
◆1番のポイント!舎房&中央見張り所
(公式ホームページより)
こちらの5方向に広がる長い建物が、The網走監獄というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか!?
その形から五翼放射状房とも呼ばれているそうです!
ここが中央の見張り所で5方向全てが見えるようになっています!
それぞれで若干対象が異なっていて、仕様などもそれに合わせて微妙に変わっています!
このアングルはよく見るのではないでしょうか!?
くの字型や平行四辺形の形にすることで、廊下からは見えても、反対側の別の受刑者からは見えないような工夫がなされていました!
この部屋が有名な脱獄王の白鳥由栄の部屋だったそうです。
長年の努力(?)の末に天井から脱出したことで知られています。
何度も何度も脱獄を繰り返してきましたが、看守から酷い扱いを受けていたのが原因とも言われていて、府中で理解してくれる看守にあってからは落ち着いたとも。
人間重要な局面で出会う人が、良くも悪くも人生を左右してしまうのかもしれません。
ここから最後の展示区画になります。
近代的な浴場があり、当時の様子を中に入って見ることもできます!
こちらはレンガ造りの独房です。
何度も規律違反をした人が入れられたそうで、真っ暗な中食事も減らされたそうです。
こちらは教誨堂です。
受刑者たちに対して、精神的、倫理的、宗教的な強化指導が行われていました。僧侶や牧師さんが受刑者に人の道を説き、更生へと導くように尽くした場所だそうです。
◆バスのアクセス
網走駅からバスで約10分!
途中網走刑務所前というバス停がありますが、別なので気をつけてください!
◆ホームページで10%オフのクーポンがゲットできるのでお忘れなく!
学生価格との併用も出来ました!
以上です!
北海道の開拓の歴史と結びつけて、見学してみるのもいいと思います!!
ぜひ網走に行った際は行ってみてください!
ありがとうございました!!