限定復活した狩勝峠の三大車窓 根室本線【新得〜東鹿越〜富良野】
皆さんこんにちは!
以前に姨捨駅に触れた際に、少しだけ紹介した『日本三大車窓』の1つ!
狩勝峠のご紹介をしたいと思います!!
なんとこの狩勝峠、国鉄時代に三大車窓に選定されてから美しい車窓のあった区間が新線に移行してしまったためもはや幻の車窓になってしまっていました、、、
のですが!!
不運なことに平成28年の台風10号の被害を受け、現在その区間が不通になってしまいました。
災い転じて福となすという訳ではありませんが、結果として代行バスがその狩勝峠を通ることになったのです。
特に新得は札幌からの特急が多く通る石勝線との合流駅で、昔から重要な場所でした!
よーーく見ると不通区間の富良野や滝川方面の表示が残っています!
時刻表にもしっかり『代行バス』という文字が!
新得そばが有名で食べようと思ったのですが、残念ながらしまっていました。
連続テレビ小説のなつぞらの撮影地になったようで、駅の様々なところにこのようなPRがなされていました。
新得は北海道の重心だそうでこのようなモニュメントもありました笑
ちゃんとJRのきっぷで乗ることが出来ますよ!
左側の方が三大車窓側になりますよ!!
駅前の通りから大通りに出て、峠へ向かいます!
しばらくするとSLが保存されている公園のようなものが一瞬目に入ります!
ここにはかつての旧線を活かした、狩勝実験線という施設があり、鉄道の発展に相当の大きな貢献をしてきました。
ここから当分は旧線と並行して走っていきます。
踏切の跡のようなものも何度か見ることが出来ました。
写真に収めることはできませんでしたが、新得そば関連の大きな畑と施設もありました!
このエリアから旧線跡が分からなくなり、同時に坂を登り始めました。
早速峠越えに挑むと思いきや、1度脇道にそれます。
その理由は、十勝サホロリゾートに立ち寄るためです!
鉄道料金をとるJRの代行バスですが、サホロリゾートの無料送迎バスとしても機能しているそうです!
しばしの停車後、サホロリゾートを後にします!
アアア
いよいよ本格的に狩勝越えに挑んでいきます!
車窓には何合目という表記が通り過ぎていきます!
いよいよパノラマの景色が広がり始めました!
このロックシェッド?スノーシェッド?を抜けると間もなくその車窓です!
見れるのがあまり長い時間では無いので気をつけてください!
この景色がいい場所を超えると一気に山の影に入って左手が山側、右側が谷側になります!
谷側では、このような景色が続き峠を下っていきます!
新得から約45分。
やっと1駅目の落合駅に着きました。
相当植物が繁茂していますね。
余裕を持ったダイヤ設定のため、基本的に早く着きます。
運転手さんに許可をもらって御手洗に行かせていもらいました。
ここから再び道路に戻り、幾寅をめざします。
様々な農産物を育てている畑を抜けていきます!
こちらが幾寅駅です!
鉄道員(ぽっぽや)というとても有名な映画のロケ地になったため、そのセットなどが今も残されています!
駅名標も”幌舞駅”という映画で使われたセットの駅名のままとなっています!
幾寅を出ると途中で線路を跨ぎます。
正式な廃線も近いのでしょうか?
そうこうしているうちに東鹿越に着きました。
ここからは鉄道が通っている区間なので、鉄道に乗り換えです!
だだっ広い何も無い敷地なのが北海道のローカル線らしい風情を醸し出しています。
このような代行バスがなければ降りることは無かったでしょう。喜べることではないのかもしれませんが、ある意味ではいい機会になりました。
かつては、十勝帯広や釧路などの道東地区からこの根室本線を抜け、滝川を経て札幌まで至るとっても重要なルートでしたが、本線というなばかりがのこり、閑散ローカル線になったばかりか、不通区間まで出来てしまいました。
北海道の多くの路線が、単独での維持が難しい区間といわれており、今後ますます廃線が加速するともいわれています。
代行バスと東鹿越駅に別れを告げて、出発です!
(※窓から携帯の先端のカメラ部分だけちょこっと出して撮ってます)
この区間は非日常を味わえる本当にいい景色ばかりでした!
風がとっても気持ちよくて最高の気分を味わえました!
金山駅など数駅では、このような赤レンガの小さな倉庫がありました。
赤レンガ倉庫(耐火=石炭=蒸気機関車時代の名残?)も然り、本線の全盛期の頃の名残か、長いホームやしっかりとした駅舎などが多く見られます。
北海道らしい、牧草ロールを運ぶトラックです。
トラックや車と並走するのも見ていて楽しいですね!
この駅思わず凄くて撮ってしまいました笑
このホームちゃんと現役で使用されているんです笑
こうして窓を開けて車窓を楽しめるのは、非冷房な列車が多い北海道ならではの体験かもしれませんね!
車窓を楽しんでいたら、あっという間に富良野に着きました!
観光の拠点駅ということでかなり駅も大きく観光関連の施設も多くありました!
交通の要衝であり、拠点駅でもある富良野はたくさんのホームや広い駅構内などに、かつての繁栄の名残を今でも見せています。
ちなみに後ほど紹介するファーム富田の最寄り駅は中富良野(ラベンダー畑)なので気をつけてください!
皆さんもぜひ(もしかしたら)正式に廃線になる前に、代行バスとして復活した狩勝峠の三大車窓を見ておいてはいかがでしょうか!?
ありがとうございました!!