驚きのリクライニング角度!寿命もあとわずか?!185系の中でも希少なグリーン車【湘南ライナー10号乗車記】

ダイヤ改正が迫り、寿命間近とされる現役で数少ない国鉄時代の標準的なグリーン車・座席!

現役の特急の中でもトップクラスといわれるグリーン車用座席を持つ185系の中でも、希少種である一部編成のグリーン車とそれに乗る方法、乗車記を概説させて頂きます!

今でも上級座席としての地位にいるグリーン車ですが、かつては今よりも敷居が高く、より差別化が図られていたとされています!

そんな国鉄時代のグリーン車の様子を残す非常に数少ない生き残りが、今でも首都圏を走り回っているんです!

このグリーン車において、なんと言っても特徴的なのがこの座席です!

国鉄時代の標準型の座席であったR27という座席は、重厚感もさる事ながら、他に類を見ないほどの大きなリクライニング角度を誇ります!

古さは感じられるものの、中のクッション等もしっかりとしていて、重厚感のある大きな座席に包まれる感覚を感じます!
リクライニングの際には下の座面も連動して若干動くようになっていて、長時間の移動でも楽なように考えられています!


更に前にはフットレストも着いていて、3段の高さ調節機能に加え、裏面を使えば靴を脱ぐことも出来て、列車の中でまさに寝っ転がっている状態にかなり近い感覚を味わうことが出来ます!!
【このグリーン車が着いている列車に乗るには!?】

この座席が搭載されているのは旧型の踊り子号などに使われる185系という車両です。
しかし、その全てにこの座席があるのかと言うと、そうではありません!!

普段の踊り子号に使用される10両もしくは5両の編成では、このようなリニューアル後の座席になってしまっています!
ではどうすればいいのでしょうか?!

実は非常に数が少ない7両編成にのみ、そのグリーン車が連結されています!!
元々高崎線系統で使用されていたため、耐寒耐雪設備が備わっている200番台という編成群の生き残りであり、この7両の他にも現在はグリーン車を抜いた6両や4両の波動用の編成(臨時列車などに充当)として存在しています!
ちなみに上の写真の踊り子幕の下にカバーがありますが、これも耐寒耐雪設備の一つです!下の二枚目の写真では普通のものと並んでいるのでわかりやすいです!
そんな7両編成の185系には、2020年度現在、基本的に2つの乗り方があります!

1つ目は臨時の踊り子号です!!
稀に7両編成が充当されることがあり、それは事前にプレスリリースや時刻表などで知ることが出来ます!近年では上野東京ライン開業による常磐線直通を活かした我孫子駅発着の踊り子号に使用されることがほとんどです!

幕の下のカバーの有無が分かる写真です。
2つ目は湘南ライナー号(1日1往復のみ7両編成)です!!
こちらの方法を筆者はオススメ致します!!
なぜかと言うと、、
①運転日がとても多い!
②運転日が固定でわかりやすい!
③乗車料金がとても安い!
④青春18きっぷでも乗ることが出来る!
というオススメポイントが四拍子揃っているからです!!
というように気が向いたら乗りに行けるので、近年の185系引退の噂もあり、国鉄型車両に沢山乗っておきたい筆者は、なかなかの高頻度で乗りに行っています(笑)

ちなみに朝は小田原(7:09発)⇒東京の湘南ライナー10号として、夜は新宿(19:30発)⇒小田原の(湘南ライナー)ホームライナー小田原21号として運用されます!!
あくまでも特急ではなく、湘南ライナーとしての運用のため着席料金の520円(グリーン車の場合は普通列車自由席グリーン車料金)で乗ることが出来てしまうんです!
特急形車両に格安のライナー券で乗れてしまったり、特急型車両のグリーン車に、普通列車のグリーン車の値段で乗れてしまうため、東京への通勤で活躍する湘南ライナー号では大人気の列車となっています!
デメリットとしては、現在の役割が通勤ラッシュの緩和であるため、朝夕の運転しかなく、朝は湘南エリア⇒東京・新宿の一方向、夕方は東京・新宿⇒湘南エリアの一方向でしか乗ることが出来ません!
また、きっぷを記念に残したいという方は湘南ライナーというきっぷになるので、そこが懸念点になるかも知れません。
ここからは、そんなすごい特急のグリーン車に格安で乗れる湘南ライナーの乗車記も添えさせていただきます!
【湘南ライナー10号乗車記】
この列車には何度も乗っている筆者ですが、いつもは大回り乗車の都合上、茅ヶ崎から乗ることがほとんどです。
今回はわざわざ始発の小田原から乗っています!



とある平日、とても早起きをしまして小田原にやって来ました!

大回りルートから外れますので、一度改札を出ましてコンビニ等をみて再び入ります!

1日で片道1本の7両の文字。これが最強の椅子がある列車であることを示しています!


この列車は東京方から回送として入線してきました。

まずは幕回しを観察します。


廃止となったムーンライトながらでお馴染みの臨時快速幕です。

この列車の作られた用途を象徴する“普通”幕です。200番台車は白地ですが、普通の幕は紺地となっています!
残念ながら、現在は普通運用はありません。

本業の踊り子幕です。

そして、湘南ライナーの幕です。
既に愛称幕や方向幕のある車両はかなり少なくなっていて、国鉄型車両の最後の東京乗り入れであると同時に、最後の幕での昔ながらの“東京”の文字を見ることが出来る車両でもあります。

10両編成の場合、グリーン車は2両組み込まれていますが、7両編成の場合は1両のみ、ど真ん中4号車がグリーン車になっています。

しばらくしてドアが開きました!早速入っていきます!

琥珀色のガラスがいい味を出していますね!


ここの乗務員室(左の部屋)の壁に名札を入れるスペースが僅かに見えるのですが、そこにある“乗客専務車掌”というフレーズは国鉄時代のものであり、残っている列車はとても少ないです!

こちらは逆側のデッキです。

洗面所は普通車の古いものからリニューアルされていますね!

一番乗りで中に入りました!
この手前の四角のカーペット部は、元々は重さを感知してドアの開け閉めを司っていたそうです。

茶色を基調とした車内はとても特別な雰囲気を感じさせます。

車端部は特にそれを強く感じることが出来、案内サインなどの古さが良い味を出しています!


座席から振り返って見る車端部はまさにレトロという感じで、平成生まれの自分には嬉しい景色です(笑)

こちらがウワサの座席です!
存在感があり、どっしりとした重厚感を放っていますね!
リクライニング角度を実感していただくために、まだ乗ったばかりで周辺に誰もいない時に、少しだけ反対側から撮らせていただきました!

この分厚さでこれだけリクライニングするんです!
わかりにくいと思いますが、実際に座るとかなり寝っ転がっているのに近い感覚です!

ペットボトル2〜3本は入る角度です!

リクライニングの調整はこのレバーで行います!
最近は見られないスタイルですね!

古い機構なので、ガターンとスライドするようにリクライニングします(笑)

金色のメッキ加工がされた、上着掛けです!
こちらも太くガッチリした作りになっています。

窓が空く特急として知られる185系ですが、グリーン車もしっかり窓が開きます!


ちなみに、いくつかの編成の一部の窓が開かない仕様に変更されていて、お召運用を見越して防弾ガラスとなっている編成もあります!!)

左は開く窓、右は締切の防弾窓の違いがわかる写真です!

フットレストはお馴染みの裏表タイプで、ひっくり返して使う裏側は靴を脱ぐものになっています!

小田原を出て酒匂川を渡ると右側には海がちょくちょく見えます!
朝ラッシュの東海道線を貨物線からサッサと飛ばしていきます!

ふと見ると前の座席には新型特急と東海道線特急でのチケットレスサービス開始のチラシが入っていました。いよいよ3月でバトンタッチなんですね、、


こちらは藤沢でしょうか?
見ることが出来なくなる湘南ライナー表示を車内から納めました。

貨物線を通るので、反対側を静岡方面に向かう貨物列車が通過していますね!
東戸塚周辺からはいよいよ本線と分離して、長い迂回区間に入ります!
鶴見までの区間はほとんどがトンネルもしくは覆いに囲われているため車窓はつまらない区間です(笑)
しかし、一瞬横浜羽沢駅を通過する付近ではトンネルを抜けます!
近年の相鉄JR直通で話題になりましたね!
鶴見で再び本線と並び、今度は横須賀線などが通る品鶴線側に向かっていきます。

新川崎駅付近の新鶴見機関区や信号場では、多くの機関車や貨物列車を見ることができます!

車窓の右側です!

通称、金太郎が多く置かれています




ここを超えるといよいよ横須賀線と合流して、武蔵小杉を通過、品川へと向かいます!

品川を出て昔の田町車両センター付近を通過します。サンライズ号や通勤電車、時間によってはライナー号用の車両も留置されています。

そんなこんなであっという間に東京駅に着きました!
ここで帰るのは少しもったいないかも知れません!

この時間帯はすぐ次の湘南ライナー号がやって来て東京駅で並ぶ光景を見られます!

こちらは最長の15両のためホームをいっぱいに使います!
いかがでしたでしょうか!?
拙い文書になってしまい、撮りそびれた場所も多くありましたが、185系の定期運用の最後の1ヶ月、皆様も是非このグリーン車や185系に後悔のないように乗りまくってください!

【おまけ】
スーパービュー踊り子号用の251系が現役だった頃は、このグリーン車にも乗ることが出来ました。


この椅子もバブル期に作られた車両なので、相当豪華でした。

引退前は早く並ばないと展望のいい席を取れなかったですね!

何度か乗りました。お付き合い頂きありがとうございました!