本日はやりたいけどなかなか手が出せない『偉業(?)』である、山手線を歩いて一周した体験記をご紹介します!
今回は新宿駅を午前9時にスタートして、時計回り(外回り)にまわります!
各駅の通過時刻も添えてご紹介します!
みなさんに今後やりたいと思っていただけたり、やるという際のご参考になれば幸いです!!
【参考になるデータとして以下のものを挙げておきます!】
・山手線の一周の駅数は30駅!(2020年冬現在)
・一周の営業キロは34.5km!
・一周するのに大学生の男4人で12時間15分かかりました!
(ちなみに昼ごはん約20分と各駅などでの写真撮影や探検、少しの寄り道があったので本気を出せばまだまだ早く着くと思います笑)
・駅の到着時間は有名だと思った入口等の写真を撮った時間と定義しているので、駅の入口が複数ある大きな駅などは誤差があるかもしれません。
決行日は2020年11月のとある土曜日です!
新宿っぽい所ということで、南口をスタートすることになりました笑
何時間後にここに帰って来れるのだろうと思う不安と偉業についに手をかけられた期待感を抱きながら9時になるのを待ちました!
【9:00 新宿駅スタート】0/30
いよいよ9時になりまして出発です!
【江戸時代の名残を残す甲州街道】
ちなみにこの大きな道路は甲州街道という道です!
この甲州街道は江戸幕府によって整備された五街道の1つで、江戸から新宿や府中、八王子、大月などを経由し甲府に至る街道でした。
現在は国道20号がそのルートを継承していて、道路改変等により新道やバイパスも多く造られているそうです!
すっかり新宿に馴染んだバスタやNEWoManの新しい建物に見送られ東口周りで北側(歌舞伎町や池袋方面)に進んでいきます!
ルミネエストです!このあたりが東口エリアです!
こちらが北側の待ち合わせスポットの新宿アルタ前です!
こちらは新宿区の指定有形文化財の『馬水槽』というものだそうです!上部が馬用、下部が犬猫用、その裏側が人間用の水飲み場になっているそうです!
こんなゴミゴミした都会のなかにも、意外と貴重な物はよく眠っているので、このような機会に普段見ない所まで探してみるのも歩き方のひとつですね!
このダイキンの広告についている温度計を見てみるとなんと本日の気温は5度、しかも雨がパラパラと降っています、、
最悪のコンディションです泣
見えにくいですが、歌舞伎町のシンボル的存在になってきた新宿東宝ビルのゴジラです!
歌舞伎町を過ぎて一気に静かになりました。
そして、山手線沿いに復帰します。
この左に長く続く建物は、新宿駅から離れていることで知られる西武新宿駅です!
そうこうしているうちに何やらホームのようなものが!
【9:25 新大久保駅到着!】1/30
塗装のされているガード下を抜けると1駅目!
新大久保駅に到着しました!
コリアンタウンとして有名な新大久保の駅舎は最近新しくなったばかりのとても綺麗な駅舎です!
この通り沿いには韓国だけでなくアジア系の料理のお店も多く、音楽系のお店も集積しているんです!
再びガードをくぐり山手線の内側から池袋方面を目指します!
コリアンタウンらしいお店がありました笑
【9:53 高田馬場到着!】2/30
30分弱程ひたすら真っ直ぐ歩くと静かなエリアから一気に賑やかになり、西武の商業施設BIGBOXにたどり着きました!
早稲田などの学生街か多くあるためか、学生ローンなどの文字を見かけるのが高田馬場の特徴です笑
こちらが山手線側の改札です!
西武新宿駅が乗り換えに不便なため多くはこの高田馬場で乗り換えます!
ここでは開始から1時間弱でまだ2駅という絶望感に苛まれました笑
ここから再び線路沿いを進みます!
途中、たまたま消防の訓練をしていたのを見ることが出来ました!!
ここから有名な学習院大学の坂をのぼります!
山手線沿いに大きな敷地を持っているのがすごいですね!
【10:13 目白駅到着!】3/30
坂を登りきるとすぐに目白駅です!
初めて見ましたがとてもオシャレな駅舎ですね!
当時のままではありませんが、日本で初めて橋上駅舎を採用した例として知られているそうです!
ここから山手線の外側に出て池袋まで進んでいきます!
このビルは最近できた西武鉄道の本社ビルですね!
駅直前でアンダーパスを潜り、池袋駅の東側にやって来ました!百貨店が立ち並ぶ池袋もかつては小規模な駅前に田畑があるほどの地域でした。
【10:36 池袋駅到着!】4/30
こちらが池袋駅の東口です!
池袋の待ち合わせスポットといえばこの『いけふくろう』が有名ですね!
待ち合わせスポットながら、改札から向かうと壁の裏に隠れる立地のため見落とされることもよくあるとか笑
このいけふくろうは多くの路線が乗り入れる副都心池袋において、行き交う多くの人々をずっと見守っています。
ここから内側を通って進んでいきます!
ちょうど池袋からは大まかな進行方向が北向きから東向きに変わります!
こちらは六ッ又の交差点の上に複雑な陸橋がかかる場所です!
東京の狭い土地をとにかく活用するための立体交差は見ているだけでも楽しくなります!
ちょうど向きが変わって東西方向に進む山手線を跨ぎます!
この区間は掘割部分に、山手線と湘南新宿ライン(山手貨物線)が並走しています。
空蝉(うつせみ)橋というとてもオシャレな橋を過ぎると間もなく大塚駅です!
【11:06 大塚駅到着!】5/30
大塚駅は大きな駅ビルがあるほか、都電荒川線も通っている北側ではかなり大きな規模の駅です!
(なぜか北口の何も無いようにしか見えないアングルの写真しかありませんでした笑)
東京で唯一残った路面電車である都電荒川線は、地元の足としても観光資源としても近年再び脚光を浴びています!
駅前をグネグネ曲がりながら進んでいくのは、東京ではほかに見れないなかなか興味深い景色です!
【11:24 巣鴨駅到着!】6/30
大塚駅を出たあたりから雨が強くなり始め、スタート時4℃であった気温も加勢し、とにかく寒かったです。振り返ってみるとこの辺が1番キツかったです笑笑
そんなこんなで、お年寄りの方々の聖地、通称”おばあちゃんの原宿”として知られる巣鴨に到着です!
今回は寄りませんでしたが駅から数百メートル歩くと、有名なとげぬき地蔵の商店街があります!!
【11:38 駒込駅到着!】7/30
駒込の近くには六義園という桜や紅葉などでとても有名なお庭があります!!
【おまけ:山手線唯一の踏切 第二中里踏切】
ちょうど駒込を出て、田端までの間(貨物線と分岐して南向きに進路を変えるあたり)には、現在山手線で唯一の踏切が存在しています!
よくよく考えると違和感のある光景である山手線での踏切待ちを体感することができます!
詳しくは以下の記事で触れているので、宜しければ見てみてください!
ちなみにあと10年ほどでなくなってしまうそうです!
この第二中里踏切で五分ほど観光をしました笑
先に述べたようにここで2つの路線は向かう方向がそれぞれ変わります!
写真の左側の高い方を走る山手線はそのまま右側(南向き)に、右下側掘割部分を走る山手貨物線(湘南新宿ライン)系統は左側(北向き)に進路をそれぞれ変えます。
この踏切の前にはゴルフボールのオブジェがあり、一種の名物になっています!笑
踏切の隣にはイチョウが綺麗なお寺がありました!
さて、道草はこのくらいにして歩きに戻ります笑
ちょうどこのあたりが”山の手”と呼ばれる台地の端です!
高台の端なので、下町と呼ばれるエリアを良く見下ろすことが出来ます!
ちなみに遠くに見える高架下には新幹線の車両基地もありますよ!
田端駅へ向かう途中ではこのような味のあるお店を発見しました。
坂を下り山の手から下町側へ半分ほど降りますと田端駅の前に出ます!
【田端 12:02昼ごはん】8/30
信号の向こうに田端駅が見えました!
寒い中雨が未だに降っているため、雨宿りを兼ねてラーメン屋で昼ごはんを食べることにしました!
再び田端駅に復帰!雨はまだ降っていますがもうまもなく止むそうです。
【山手線一周している人のためのオブジェ!?】
田端駅の東側(下町側)にはとっても素晴らしいものがありました!
なんと歩道橋から降りる階段に、山手線全駅の駅名プレートが飾られているんです!
まさに歩いて一周している方々のためにあるもので、感動しました!笑
、、、と同時に今まだここまでしか来ていないのかという現実を突きつけられました笑
しかし、駅数ではまだまだ8駅ながら、距離的には意外と進んでいます!
なにせここから南に向かう区間は長いボーナスタイムなのです!
山手線や京浜東北線と高崎線や宇都宮線に挟まれる道を進むとすぐに西日暮里です!
この辺りは新幹線も在来線も車両の拠点があり、様々な方向への非常にたくさんの線路が並んでいて圧巻です!
【12:50 西日暮里駅到着!】9/30
あっという間に西日暮里駅です!
ここからはかなり短い駅間で多くの駅が詰まっているので、沢山進んでいる気分になれます笑
なんと雨もやんでいました!
これもある意味ではボーナスタイムです笑
上野方面に向けて常磐線や京成線もやって来ました!
筆者は生まれが常磐線なので久しぶりの再会で、いつも車窓で見る景色を歩けて嬉しかったです笑
【12:57 日暮里駅到着!】10/30
そんなことをしているうちにわずか7分!日暮里駅です!
いよいよ上野が近づいて来ました!
日暮里・舎人ライナーが分岐するほか、江戸城を築城したとされる太田道灌の銅像も駅前にありました!
【13:15 鶯谷駅到着!】11/30
そして約15分で鶯谷(うぐいすだに)駅です!
車窓から見えるいわゆるホテル街を抜けて上野に向かいました笑
途中キネマ倶楽部というとてもレトロでオシャレな映画館?がありました!
この辺りは線路が日本で1番並んでいる区間として知られていて、上野駅に入る前にはさらに増えるため圧巻の景色です!
この場所では上野駅が地上ホームと高架ホームの二層構造になっているため、その上に歩道橋がかかっています!
そのため、歩道橋でよく見るスロープがこんなに大規模なものになっていてとても興味深く感じました!
【13:38 上野駅到着】12/30
いよいよ上野駅までやってきました!
この有名な駅舎は小樽駅などにモチーフとされるなど、デザイン性が高く上野駅を象徴する駅舎になっています!
上野駅は茨城出身の筆者からするとまさに東京の玄関口というイメージがありますね!
かつては上野といえば東北・北陸・北関東からの数え切れないほどの長距離列車が発着していました。
あゝ上野駅という名曲も生み出されたほど、多くの人にとって東京に来て踏む土地でありました!故郷を思う寂しさに、お国訛りを聞きに来る人もいたんだとか。
新幹線や上野東京ラインの開業などにより、その役割はかなり薄くなり終着駅となることもかなり少なくなってしまいました。
しかし、行き止まり式の地平ホームには故郷を思う文学作品に関連するオブジェがいくつか存在していて、昔を忍ばせます。
GPSのトラッキングを用いて、歩いた道のりを計測してきましたが、もうすぐで半分に到達しそうです!
山手線は丸いイメージを持たれがちですが、実は縦長の楕円のような形をしているんです!
ここからは日本で一番有名な商店街の1つ『アメ横』を進んでいきます!
立ち並ぶ賑やかな商店はもちろんですが、徳大寺というお寺も興味深いです!
有名な二木の菓子のエリアにあります。
何より珍しいのは1階部分がお店で、その上にお寺があることです!
なんとも不思議な景色なので、是非立ち寄ってみてください!
【13:53 御徒町駅到着!】13/30
御徒町に着きました!!こちらが上野寄りの北口。
こちらが東京寄りの南口です!
シャンシャンの帰国が控えていたため、イベントを行っていました!
この広場ではよくイベントが催されている気がします笑
この御徒町から秋葉原間の高架下には、スタイリッシュなお店が立ち並ぶ2k540というエリアがあります!
このエリアはアキオカエリアとして、開発に力を入れられている所なので、落ち着いた空間で買い物を楽しむことができます!
秋葉原に着く直前にあるちゃばらというお店は旅行好きの方にはオススメなのでぜひ行ってみてください!!
元々秋葉原の青果市場跡地を活用した、とても広いお店の中に全国各地の食品やお土産が勢揃いしています!他の似たようなお店と比べてもこの品揃えの豊富さが群を抜いて圧倒的に多いです!!
【14:22 秋葉原駅到着!】14/30
寄り道をして時間がかかりましたが、秋葉原です!
おおよそこれで距離的な半分です!!
この周辺は歴史があるエリアが多く、運河跡や廃駅、道路にかかる大きな橋など見所が多いので、寄り道することもオススメです!!
神田川を渡るとすぐに神田に着きます!
【14:35 神田駅到着!】15/30
秋葉原から神田まではわずか500メートル程です!
ここで中央線が合流してきます!
いよいよ次の駅が東京です!
神田駅と東京駅の間には日本橋川が流れています!
この付近から東側に行くと日本橋があります!
最近になって、線路西側のすぐの所に歩行者用の橋がかけられたため、遠回りをしないで東京駅側に迎えるようになりました!!
【日本最古のコンクリート橋】
こちらの歴史のありそうなアーチ型の橋は外堀橋(橋梁)と呼ばれるものです!
なんと大正7年完成なんだそうです!橋の要石部分には蒸気機関車の動輪を模した飾りのプレートが貼られていて、大正7年と刻まれています。
橋を渡ると大手町の高層ビルが立ち並ぶエリアです。500メートルほど歩くと東京のシンボル、赤レンガ造りの丸の内駅舎です!
【15:05 東京駅到着!】16/30
さてこちらが日本で最も有名な駅である東京駅です!!
【東京駅周辺と皇居】
この丸の内駅舎は近年復原(東京駅の場合はこの字であっています)されて、仮復旧の状態のまま長く保存されてきた状態から当初の姿に戻っています!
この駅前の通りは行幸通りと言われていて、その名の通り皇族の方々が東京駅に直接迎えるように皇居の方まで一本の道として昔から整備されています!
普段は一般に歩行者用として解放されており、催しなどが開かれることもあります!
東京駅の丸の内側には中央口がありますが、よく見てみると本当の中央(赤レンガ駅舎の中央)とはズレていることがわかります。
実は本当の中央口は皇族専用として使われているんです!よく見ると重厚な扉があるので、今度よく見て見てくださいね!!(上の写真のまさに真ん中です!)
皇居との関わりの話で、もう1つ丸の内で注目して頂きたいのが、高さ制限の話です!
新旧の丸の内ビルや周囲のビルを見てもらえると分かるかもしれませんが、なにやら同じ位置に線のようなものがほとんどのビルに見られ、ビルの構造がその上下で違っているように見えるはずです!
(三菱地所丸の内紹介ページより1950年代の丸の内)
これは31メートルライン(百尺ライン)と言われていて、かつては皇居を見下ろさないように丸の内では31メートルを超えるビルを建てられない決まりがあったため、どのビルも31メートルで揃えて建設されました!
その名残として、古いビルの上に新しいものを建てるor新築する際に31メートルまでを低層部として再開発が行われました!
そのおかげで現在も百尺ラインを様々な建物から実感できると共に景観を向上させている働きも果たしています!
ちなみに、かつてこの百尺ラインを超えるかどうかという件で大きな騒動になり、かつての都知事猪瀬直樹氏の『ミカドの肖像』というとても有名な小説の題材にもなりました。
ちなみに、戦後の更地同然であった丸の内を三菱が国から払い下げを受けて、開発を進めたことで今の丸の内があります!
先程の写真の奥に実は三菱地所の三菱一号館を復元した、三菱一号館美術館という赤レンガの建物が写っています!
【15:30 有楽町駅到着!】17/30
丸の内を歩き、旧都庁跡地である東京国際フォーラムを過ぎるとそのまま有楽町駅に到達します!
ちなみに東京から有楽町周辺までの高架は赤レンガ造りになっていて、浜松町駅から有楽町駅間がなんと明治42~43年(区間によって分かれています)の竣工、有楽町駅~東京駅間が大正3年の竣工ということで日本の鉄道高架のパイオニア的な歴史を持っているとても貴重なものなのです!
2020年には、東京グルメゾンという赤レンガを活かしたレストラン街がオープンし、新旧や様々な文化が交流する場としても機能しています!!
【15:47 新橋駅到着!】18/30
赤レンガの高架を辿っていくとサラリーマンの聖地、新橋です!
(新橋タウン情報より)
この新橋は鉄道の始まりの地の一つであり、都心の駅前ながらSLが置いてあったり、反対側にも記念碑などが多く設置されています!
かつての新橋駅は汐留エリアにあったため、現在とは少し異なっていますが、初代新橋駅はちゃんと新橋停車場として再現されています!
【まるでヨーロッパ!撮影にもよく使われるイタリア街】
新橋をでて、山手線の内側を進んでいるとなにやら日本の無機質ビルとは違った海外のような空間にたどり着きます!
こちらはイタリア街と言われる区画で、汐留地区の再開発によって誕生した汐留シオサイトの中でも第5区と言われるエリアです!
ご覧のようにイタリアをイメージした建物が立ち並ぶため、観光客に人気なだけでなく撮影場所としてもよく使われるそうです!
【16:19 浜松町駅到着!】19/30
コンビニでチョコを買い、イタリア街で少し休憩して浜松町にやって来ました!
駅前には芝離宮庭園があるほか、世界貿易センタービルという大きなビルがあり、東京モノレールの始発駅ともなっている実は重要な駅なんです!!
実は東京タワーの山手線のアクセス駅ともなっていて、同時にトップレベルで海側とても近い駅でもあります!!
いよいよ空も暗くなってきました!
【16:52 田町駅到着!】20/30
いよいよ3分の2!田町駅です!
慶応大学で有名な三田や湾岸エリアとして名を馳せる芝浦といった有名な地区が駅チカに並びます!
【山手線一周中のいちばん綺麗な東京タワー!】
田町から高輪ゲートウェイの間に絶景スポットがあるので注目です!!
大通りで遮るものがなく、道路の先には大きな東京タワーがライトアップされています!!
ここは疲れを癒せるだけの景色が楽しめるのでお忘れなく!!
さてお次はいよいよ話題となったアノ駅です!
【17:19 高輪ゲートウェイ駅到着!】21/30
山手線で2020年現在最も新しい30番目の駅!
高輪ゲートウェイ駅です!
様々な話題が世間を賑わせましたが、その一つがこの駅名のゴシック体のフォントですね!
駅名以上に批判があったとかなかったとか、、笑
駅のデザインを担当した隈研吾さんが駅の景観などに合うようにとわざわざ選んだものだそうです。
今は更地に囲まれているこの高輪ゲートウェイ地区ですが、今後は再開発によりどんどんビルに囲まれていくことになります!
都心の中の大きな更地の中にポツンと駅があるとても貴重な風景は今限定です!!機会があればぜひ訪れてみてください!!
【17:33 品川駅到着!】22/30
かつては田町〜品川間が山手線最長の駅間でしたが、高輪ゲートウェイ駅の開業によってそれも無くなりましたので、駅間を実感することなくあっという間に品川です!
新幹線の品川駅が供用され始めてからというもの、品川は空港アクセスや三浦半島の拠点などの様々な利点を活かして、どんどんその価値を上げ続けていて来ました!
ついにはリニアの始発駅にもなるということで、今に至るまで再開発が続いています!!
少し分かりずらいかもしれませんが、品川と大崎の間でVの字になって向きが一気に変わります!
それが災いして線路沿いを律儀に進むとかなり遠回りになります笑
こちらは原美術館といって、(友人曰く)有名な美術館らしいです!!
筆者は美術に関する知識は無いですすみません笑
【18:27 大崎駅到着!】23/30
そんなこんなで大崎駅です!
大崎といえば近年は高層ビルやタワマンが多く立ち並ぶエリアになりましたが、かつては大企業の工場が多く立ち並んでいた山手線の中でも異質な駅だったんです!
同じくタワマンの代名詞になっている武蔵小杉も、割と最近のアクセスの良さを売りにした開発によって、今の地位を確立しました!
都心に残る広い土地といえば鉄道や工場の跡地などと限られてしまうため、土地が少ない東京では大規模用地の移転は大きな再開発を産むとされています。
【18:57 五反田駅到着!】24/30
ここからは最後の直線区間!
ついに南向きから150度ほど進路を変えて、一気に北向きに!新宿までのラストスパートです!
まずは五反田駅です!近年は五反田バレーといってIT企業などが高騰しすぎた渋谷の地価の影響で、五反田や大崎周辺にオフィスを構える動きも出てきているそうです!
(上にかかる形でホームがあるのが池上線)
ちなみに山手線を跨ぐ形で駅がある東急池上線は、様々な要因から不可能と言われた、山手線の“内側”に足を踏み入れる直前までいった唯一の路線とも言われていて、その名残が不思議な場所にあるホームなんです!結局資金的な問題などがあり、達成はなされず、多くの会社とその路線は地下鉄などとの乗り入れで、間接的に内側に足を伸ばしていくことになりました。
こちらは池上線にのホームから見下ろした山手線です!
【19:15 目黒駅到着!】25/30
そして、目黒駅です!この辺りの駅には、東急電鉄の路線が多く接続しており、前駅の五反田(池上線)、目黒(目黒線)、渋谷(東横線・田園都市線)と山手線の楕円の“左下”に集中していることがわかります!
目黒駅はJR山手線の他に、東急目黒線、東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線が乗り入れる大きなターミナル駅ですが、湘南新宿ライン系統はホームがなく通過していきます。
大崎から新宿もかなり駅間が詰まっているため、前半の池袋〜西日暮里区間を経験していたので、疲労はあるものの、かなり近く感じました笑
恵比寿駅の手前には恵比寿ガーデンプレイスがあり、冬時期はイルミネーションで多くの人で賑わいます!
【恵比寿スカイウォークの強力なアシストを受けられる】
(恵比寿ガーデンプレイスHPより)
恵比寿ガーデンプレイスから恵比寿駅までは距離が離れているのですが、歩きに対する強いこだわりが無ければ、空港などでよく見る動く歩道が最後のアシストをしてくれます!笑
【19:40 恵比寿駅到着!】26/30
スカイウォーク直結で恵比寿駅にたどり着きます!
こちらは東京メトロ日比谷線が乗り入れるのみで、目黒ほどのターミナル性は持っていないものの湘南新宿ライン系統は止まる駅になっています!
【恵比寿の由来はあのビール!】
中目黒も近くにあり、オシャレなイメージがある恵比寿かもしれませんが、この恵比寿という名前はエビスビールから来ているんです!!
現在の恵比寿ガーデンプレイスには、かつてエビスビールの工場がありました!
それに伴って荷物の積み下ろし用の駅が造られ、そこから全国へ輸出されていったそうです!駅の発車メロディーもそれにちなんで、エビスビールのテーマ曲『第三の男』になっています!
恵比寿を出て10分ほどの都営バスの渋谷車庫周辺にある跨線橋からはついに渋谷のビル群が見え始めました!!渋谷までもうわずかです!!
空中に向けてライトアップ?光線が放たれていて、曇り空の本日は近くで雲に光があたる不思議な光景を見ることが出来ました!近づくにつれてその形がどんどん大きくなり渋谷が近づいてきていることを実感していきます。
【20:13 渋谷駅到着!!!】27/30
初めにあまりの遠さからニセ渋谷駅とも揶揄された代表格の東南口を通り過ぎます!2020年には念願のホーム移設がなされ、山手線と湘南新宿ライン系統が横並びになり、乗換がとてもとても便利になりました!!
渋谷と言えばハチ公口のこの周辺だということで、ここで駅の写真を撮りました!
時間もここが基準になっています!
ハチ公口の前にはハチ公の銅像の他に、スクランブル交差点や渋谷ヒカリエやスクランブルスクエア、渋谷109などの有名な商業施設が多く存在しています!
渋谷からはいよいよ最終盤に突入です!
線路脇ののんべい横丁を抜けていき、最近出来た話題の施設へ向かいます!
こちらがミヤシタパークという複合施設です!
ただの公園でも複合施設でもありません!
一口に複合施設といっても、なんと渋谷区立の宮下公園と商業施設とホテルがセットになったとても珍しい施設です!!
しかも、途中で大きな道路をまたぐように建物が造られていて、屋上に宮下公園があるというとても興味深い建物なんです!!
1階の外に面する部分にはレトロな横丁のような雰囲気の飲食店が連なり、多くの人で賑わっていました!(中には入りませんでしたのでいつか行きたいです笑)
【20:40 原宿駅到着!】28/30
本家若者の聖地原宿です!
【大正時代からある旧原宿駅舎】
旧原宿駅舎はなんと大正時代の1924年建造の木造駅舎で、令和の時代まで原宿のシンボルとして愛されて来ましたが、防火地域内に適さない木造建築ということもあり、ついに2020年に新駅舎が供用され旧駅舎も解体の流れとなりました。
しかし、完全になくなってしまう訳ではなく、この旧駅舎をできる限り模した再現駅舎が再び建設されるそうです!
まだ、解体される前の駅舎は一応見ることが出来るので、本物の旧原宿駅舎を見たい方はお早めに!
こちらが原宿の代名詞!竹下通りです!
コロナ禍の時代に突入する前までは、この狭い通りに溢れんばかりの人々が集い、賑わいに溢れる通りでした!
ファッションや飲食を始めとしたお店が多く集い、それらが若い人を中心に人を集めています!
【皇族専用の原宿駅?!】
実は通常の原宿駅から北に300メートル程行った所に一般人が使うことの無い、もうひとつの原宿駅が存在します!
それが原宿駅の“宮廷ホーム”として知られている場所です!
正式名称は原宿駅側部乗降場というそうで、日本で唯一の皇族専用のホームとなっています!
元々お身体が弱かったとされる大正天皇が、ご静養される際に目立たないように列車に乗れるように配慮されて作られたといわれています。
以降は皇族専用のホームとして、お召し列車やご静養などの際に長らく使用されてきました!
しかし、現在の上皇陛下が天皇になられてからは、一般人と極力同じように移動されるというご意向があったほか、湘南新宿ラインの過密化などもあり、東京駅から一般の列車を利用されることが多くなりました。そのため、近年は長らく使われていない状態が続いています!
そんな中でも、夜には電気がついており山手線や湘南新宿ラインなどからも車窓に見ることが出来ます!
そんな宮廷ホームを過ぎるといよいよ新宿のランドマークの一つ、docomoのタワーが近づいてきました!
実際にはほぼ代々木駅の付近にあるのですが、イメージが新宿のものなので、新宿に来たという実感がいよいよ湧いてきました!
【21:04 代々木駅到着!】29/30
さあついに始発終着の新宿駅を除くと最後の駅!
代々木駅に着きました!
地味ながらも歴史のある駅で、乗り換えの利便性を考えた不思議なホーム配置になっています!
新宿駅にはかなり近く、新宿と名前がついている施設も、実は新宿駅よりも代々木の方が近かったりすることが多々あります。
実際、新宿との距離は300メートル程であり、ホームの端に行くとお互いの駅を余裕で見ることができます!
さて、ついに最後の区間です!
iPhoneの地図では新宿と同化しているように見えますね笑
駅から数百メートルで小田急が新宿駅に潜っていく所に着きます!
中を見てみると地上と地下の2層構造になっているために、複雑な形になっているのを見ることができます!
この踏切の右脇には階段があり、登ったところにあるペデストリアンデッキで新宿駅までつながっています!
ついにペデストリアンデッキに出ました!
線路側にはお店がズラっと並んでいます!
左側の大きなビルはこの旅のテーマである山手線を管轄するJR東日本の本社ビルです!
【21:15 新宿駅到着!!!!】30/30
出発して12時間。
すっかり空も暗くなりましたが、ちゃんと終電までに帰ってくることが出来ました笑
スタートと同じくアングルで写真を撮って終わりです!
ちなみにGPSのトラック機能を用いて、自分の歩いた軌跡を残していました!高低差やルートなどは上の図に残してあります!
いかがだったでしょうか!?
時間と体力に余裕がある際に(笑)、山手線に乗っているだけでは分からないような身近な東京の魅力や知らないことを探しに、山手線歩いて一周の旅に出てみてはいかがでしょうか!!
きっとたくさんの新しい発見があるとともに、充実感に満たされると思います!
ありがとうございました!!