乗船料たったの100円!現役の渡し舟若戸渡船【オモシロ交通】
皆さんこんにちは!
本日は今なお現役の市民の足として活躍中の福岡県北九州市にある『若戸渡船』をご紹介したいと思います!!
橋脚などの交通インフラに関する技術が少なく、未整備であったかつては、川や海といった地理的障害を克服するために渡し舟が多く活用されてきました。
現在では瀬戸内海などの地区を除くと、生活の足として現役なものは非常に希少な存在になってきています。
そんな中、工業で栄え高度経済成長の日本を支えてきた政令指定都市の北九州市にも、渡し舟が現役で活躍しているんです!
北九州市営として格安で乗れる船として活躍しています。
せっかくなので、実際に若松駅から若松渡場〜戸畑渡場から戸畑駅と利用した体験記もご紹介します!
アクセスなどの参考にしていただければ幸いです!
1891年に開設され、以降筑豊炭田で算出された石炭の積み出しを通じで、非常に栄えた場所になります!なんと常に国内トップクラスの貨物取扱量であったとか!
エネルギー革命後、石炭の取り扱いが減少していき1982年にはついに貨物輸送が終了してしまいました。その後、駅前の用地整理があったため多くの施設は残っていないものの、駅前に広がる広大な土地などにその名残を多く見ることができます!
ちなみに写真にあるように、今ではあまり見られなくなった客車列車時代の機回し線も現存しています!
こちらが駅舎の入口です!
ここから海側へ歩いて行きます。
駅前では、かつての構内跡だと思われるかなり大きな空き地や駐車場が名残として見ることが出来ます!
石炭をはじめとする貨物輸送に使われていたSLも駅前広場にて保存されています。
SLを超えるとすぐに洞海湾が見えてきます。
その距離は200メートルにも達しないほどです!
湾内を行き交う船はなかなか多かったです!
遠くに見える橋が若戸大橋です!
舟だけではさすがに不便すぎるということで、大規模な橋で洞海湾をショートカットするために造られました!
橋ができ、バス路線として若戸航路と同じ様な役割のルートも出来ましたが、現在でも航路が残されています。
若戸大橋の根元の辺りに若戸航路それぞれの乗り場があります。
そして、この周辺ではレトロな建物も多く見ることが出来ます!
レンガ造りや趣のある様式の建築が港町の景色に溶け込んでいます!
こちらは若松石炭商同業組合の石炭会館(竣工:明治38年)です。
続いて一際目を引くこの建物は旧古河鉱業若松支店(竣工:大正7年)です。
対岸に見えるこの日本水産の建物もとても趣があって美しい建造物に見えます!
こちらは旧三菱鉱業若松支店です。現在は上野海運の入っている上野ビル(竣工:大正2年)になっていて、倉庫には三菱のマークも残っているそうです!
さてこの上野ビルを過ぎるとすぐに若松渡場に着きました!
こちらが乗船券売場です。
お値段は市民以外のでも100円!市民やシニアの方などはさらに安くなっています!
こちらが待合室の中です!
歴史ある若戸渡船を紹介する看板もありました。
反対の戸畑渡場からやってきましたのが、現役の渡し舟になります!
こちらが時刻表です!
先程の舟が到着しました!
自転車などでも利用でき、幼稚園の散歩?でも使われていて、市民の足としての役割を今でも担っていることが分かりました。
対岸までは約3、4分です!
せっかくなので2階部分へやって来ました!
心地よい風を浴びて景色を見ている間にあっという間に戸畑渡場が近づいてきます!
あっという間に下船の時間です。
こちらが戸畑側から見た若戸大橋です!
こちらが戸畑渡場とその待合室です。
この道路の先に僅かに見えるのが戸畑駅。
道は1本です!
若戸大橋にアプローチするための坂もなかなかの迫力がありますね!
こちらが戸畑駅の北口です!
南口が大きな駅ビルなのですが、そちらへは地下通路で抜けることが出来ます!
ここから先程の戸畑渡場を見るとこのような景色です!
こちらは南口にある看板です!
ここで若戸渡船が紹介されている程、足として活用されていることがわかりますね!!
戸畑駅からアクセスする際は、これを参考に赤い若戸大橋を目印に進んでください!
最後に駅のホームから見える若戸大橋をご紹介して終わりに致します!
みなさんも北九州エリアを訪れた際は、希少な存在になった現役の『渡し舟』に格安で乗れる『若戸渡船』に乗ってみてはいかがでしょうか?
ありがとうございました!